有機農業で有機的なまちづくり
NPO法人ゆうきハートネット
岐阜県白川町
まちの約9割が山林に覆われている岐阜県白川町には、訪れた人を魅了する日本の原風景が残されています。
春にはうぐいすが鳴き、夏はカエルの大合唱、秋は棚田が黄金色に染まり、冬は澄みきった空気が心地良い…四季の表情が豊かな場所です。
そんな山間地ならではの気候がおいしい作物を育てる好条件となり、トマトやお茶や椎茸などの特産品を生み出しています。自然のめぐみはもちろん、人と地域のつながりも豊かなこのまち。ぜひ機会がありましたら、おいしい空気を吸いに遊びにきてください。
きっとあなたの心を癒してくれるはずです。
メンバーの定住ストーリー
念願のストローベイルハウス暮らしをはじめた半農半デザイナー:塩月さんご一家
黒川地区の北部、柿反地区にお住まいの塩月さんファミリーにお話をうかがいました。
塩月さん一家は、2007年から白川町にお住まいです。お子さん3人と夫婦の5人家族。
「以前は名古屋市に暮らしていたのですが、子どもに食べ物のアレルギーがあって、それから食についていろいろ考えるようになったんです。
名古屋市栄のオーガニックファーマーズ朝市村のお客さんだった塩月さんは、そこで白川町の西尾さんと出会います。白川町を初めて訪れた時、ここだ!と思いましたね
2011年春から念願のストローベイルハウスを自力で建てはじめます。大工経験ゼロで始めた自力の自宅建設作業は想像以上にキツかったとおっしゃいます。
それでも、やり始めてしまった以上、後戻りも出来ないので、ひたすらに、いろんな方の助けを借りながら、ついに2012年の夏には引越をして暮らしています。
ここでの暮らしは本当に豊かだとおっしゃいます。食べ物があり、火が使え、季節を感じ、山や川、動物、植物たちの生を感じながら暮らしていける。水も井戸を掘ってもらって良質の岩から浸み出した水を使っています、これが本当に美味しい!都会での暮らし方とはまるで違う、「生きていること」が日々実感できる、感謝できる暮らしなのでは、とお話ししてくださいました。
よくある質問
Q.雪はたくさん降りますか?
いいえ、雪はあまり降りませんが、冬の寒さは厳しいです。最低気温がマイナス10度ほどになる日もあります。
Q.合掌造りは見れますか?
いいえ。合掌造り集落がある白川郷は大野郡白川村です。同じ岐阜県ですが、ここは下呂市の南側にある加茂郡白川町です。
Q.空き家はありますか?
空き家はだんだん増えていますが、貸してもらえる空き家はそれほど多くありません。移住希望者も増えてきているので、よい空き家はすぐ埋まってしまうこともあります。白川町移住交流サポートセンターでも空き家の紹介をしています。白川町に通いながら、地元の人とも知り合いになっていくなかで、家を借りたいオーラを出し続けていると、いい物件と巡り会えるチャンスがひろがります。
Q.仕事はありますか?
はい、まずは農業という選択があります。でも、なかなかハードルが高いと思っている方には、地元の産業に密着した製材・建築関係や土木関係、製茶(白川茶)関係のお仕事もあります。また、自動車部品などの製造工場もあります。でもせっかく街を離れて来たのですから、ご自分のアイデアを活かして、新しい仕事を作り出すのはいかがでしょうか。アイデアをすぐ実現出来るのは、小さい町ならではのことです。